流行に流されない美しさ ─ Azが大切にすること
自分らしさに寄り添うジュエリー
どこか普通ではない。だけど主張しすぎない。そんな絶妙なバランスで、エッジのきいたユニークなデザインを展開するジュエリーブランド、Az(アズ)。
「ファッションを楽しむように、アクセサリーも着せ替えしたり組み合わせたりして楽しんでほしい」と語るのは、Azのデザイナー・芦澤氏だ。ジュエリーはスタイルを完成させる最後のピース。Azはその一つひとつに、着ける人の気分を少しだけ上げてくれるような魔法を込めている。
ブランド誕生のきっかけ
Azを立ち上げるきっかけとなったのは、彼女がジュエリー職人の工房を訪れ、自らデザインした型をワックスで削ってみたいと思ったことだった。
それ以前、彼女は約10年間、ニューヨークを拠点に活動するアクセサリーデザイナーやブランドを扱うショールームで、アパレル企業のバイヤー向けの営業を担当。海外のデザイナーを日本でアテンドする機会も多く、直接的に彼らの感性や姿勢に触れてきた。
その経験が、やがて「自分のブランドをつくりたい」という思いへとつながっていく。
長く愛されるジュエリーを
AzのジュエリーはSV925(シルバー925)を中心に展開されている。シルバーは、適切なケアをすれば長く使い続けられる素材だ。
彼女はもともと、コスチュームジュエリーの販売に長く関わってきた。だが、メッキ製品は経年劣化で変色や質感の変化が避けられない。だからこそ、自身のブランドでは「長く愛用できるものをつくりたい」と考えたという。
それでも価格が高くなりすぎず、日常のファッションに気軽に取り入れられるように——そんな思いから、Azのジュエリーは「身につける楽しさ」と「持続性」の両立を大切にしている。
トレンドに流されず、自分らしく
Azのデザインには、一貫したフィロソフィーがある。
「あまり流行には左右されず、長く大切に使っていただけるようなデザイン。だけど、どこか自分らしいエッジの効いた要素を忘れずに。」
一見シンプルでいて、どこか気分が上がるような仕掛けが隠れているのがAzの魅力。ジュエリー単体としての美しさだけでなく、装着したときの気持ちや高揚感までもデザインに含まれている。
インスピレーションの源
アパレル業界での経験を活かし、ジュエリーを「ファッションの一部」としてとらえる芦澤氏。海外出張先でのショップリサーチや、国内外の音楽イベントで出会う人々のスタイルから、日々インスピレーションを得ているという。
「アクセサリーも、ファッションと同じように着せ替えて楽しんでほしい」というメッセージが、Azのコレクションには一貫して流れている。
AZ - シルバースタックリング
50年後にも残るジュエリーを
「若いときに購入したAzのジュエリーを、おじいちゃんやおばあちゃんになってもメンテナンスをしながら着け続けてもらえたら。そして、次の世代に受け継いでもらえたら嬉しいです。」
芦澤氏は、Azが世代を越えて愛されるブランドになることを願っている。そして着ける人の「今」に寄り添いながら、その先の未来にもそっと寄り添っていく。
日常に、ほんの少しの高揚感と個性を——。 Azのジュエリーは、あなたらしさをそっと引き出してくれるはずだ。